おっさんの居ない生活は無気力。

好きなものを残酷なまでに好きでいたいと思うが故にやかましい記事ばかりだなと思う今日この頃。(Twitter→shiogi2113&ewan3112)

【ジョーカー】現代社会へ向けた警鐘。

話題の映画、ジョーカーを観てきました。

あえて予告や前情報は入れずに新鮮な気持ちで劇場へ向かう。

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この日はハロウィン。

ハロウィンにピエロ映画を観るのも悪くない( ´ཫ`)

そして、映画の予告を数本視聴。

ハーレイ・クイン

ジョーカーの彼女(元カノ)の話らしい。

(ΦωΦ+)ホホゥと思いながら観ていると、

ユアン・マクレガーが一瞬登場。

え、今の絶対ユアンじゃん(ユアンでした)

私、気になります🥺

【ドクター・スリープ】

これもユアンだけど、シャイニングが中々のトラウマだから保留。

【IT THE END】

ドクタースリープに引き続き、スティーブン・キング監督作品。

そしてピエロ映画観るのにピエロ映画の予告ってw

今年の映画界のハロウィンは大盛況( ´ཫ`)

 

*****

 

あらすじ

「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく    -映画.com-

 

まずは、ネタバレしない程度の感想をどうぞ。

 

話が重すぎる。

こんな奴は他に居ないと思うけれど、

終盤、しおぎの目からは涙が流れてた。

(理由は後述)

これ以上は何を書いても駄目と判断。

 

※これより先ネタバレ注意※

↑公式が注意喚起していたので、

いつも書いてるけど今回は大きくしときました。

 

※観た人にしか伝わらない書き方をしています。そして伝わるかも謎ですが、どうぞ。

 

現代社会へ向けた警鐘。

しおぎから見たアーサーは、どこまでも優しい印象を受けた。暴力を振るわれても、クビになっても、母の介護も、感情的にはなることはあれど、逃げようとはしなかった。

"コメディアンになりたい"という強い意志によって全てを我慢できていたのだと思う。

優しい人って、大抵の事を我慢するイメージ。

そして度重なる不運が重なり、我慢も限界が近付いた所に手に入った物が"拳銃"でジョーカーとしての狂気のスイッチが入った。

妬み、貧富の差、そして不平等が人を狂わせ、誰しもがジョーカーになり得るという現代社会へ向けた警鐘である。と感じたので、

自分が同じ立場だったらどうする?と問いかけ続けていたら、泣き出していた。

肯定も同情もしてはいけない。頭ではわかっているけれど、しおぎにはアーサーを否定することができない。

 

サイコパス

ジョーカーはサイコパスという設定が後付けされたけれど、アーサーはサイコパスではない。

※しおぎの解釈です。

サイコパスなら、同僚であるランドルを殺した時にゲイリーも一緒に殺したはず。

ゲイリーは小人症で背が低く、逃げようとするが鍵が開けられない。

逃がすと言っておきながらこれは?!と肝を冷やしたが、

"君だけが僕に優しくしてくれていたから"

と言って、鍵を開けて逃がしている。

自分に危害を加えた人、嘲笑った人、陥れた人以外を殺してはいないので、隣人の女性も生きている。

 

アーサーからジョーカーになったのは、

マレーを殺した瞬間からだと思う。

 

ダークナイトのジョーカーとの違い。

『自分の頭で考えろ』

大きな力にコントロールされ、自分の頭で判断することのできない"狂った世界"を変えようとしたのがダークナイトのジョーカー。

※しおぎの解釈です。

 

ダークナイトのジョーカーとは別物という意見が多いけど、しおぎはアーサーも自分の頭で考えているという解釈をした。先述したように自分を貶したり危害を加えようとした相手に限っての殺人なのであって、無差別的に殺してはいない。

自分の出自を追う時も、父親(かもしれない)のトーマスに会う時も、ちゃんと自分の足で赴き、考えている。そういった部分で言えば、ちゃんと"ジョーカー"だったはず。

(トーマスを自分で殺さなかったのが疑問...🤔)

 

アーサーの笑い声。

数日経った今も鮮明に思い出せるほど特徴のある笑い方だったが彼は"笑いたくて笑っているのではない"ので、ネグレクトであった母の『あの子笑わないの』という台詞を知ってしまうと、あらすじにあった『どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい』という台詞が皮肉過ぎて、本当にこの母親くそだなと思った。

 

どこまでが現実、妄想か。

アーサー:ジョークを思いついた

診察医:聞かせて

アーサー:理解できないさ

最後のシーンで涙が止まった。

え、今までの全部妄想だったりするの?

 

背中の痣は母親に虐待を受けていた時のもので、実際は持ち場を離れ大事な看板を壊したのかもしれないけれど、アーサーには持ち場を離れる理由も、看板を壊す理由もない。

アーサーは、認知症の母の介護とコメディアンになるという夢と、生活がかかっている。

クビが不本意だからこそ、物に当たって感情的になっている描写があったり、荷物を引き取る際に社訓を書き換えたりした。

 

例え"信用出来ない語り手"だとしても、妄想であるならば今までの考察が全て無に帰すので勘弁願いたい。

 

しんどすぎて劇場で2度目は観れないので、

Blu-ray買うまでは忘れることにする。

気になる点がいくつかあるので、来年もう一度考察したくなった時用に残しておく。

 

気になる点
  1. 冷蔵庫
  2. 時計の秒針が進んでいない?
  3. 母の写真

 

最後にひとつ、どうしても言いたい事がある。

 

走り方が不審者すぎてバレバレだぞ!

 

おしまい。

 

しおぎ的テーマソングはこちら。

Pierrot Dancin'

Pierrot Dancin'

お化粧して洒落たステップで
我が身を覆い尽くすは道化芝居

 

時代と踊り時代と寝ましょう
サヨナラできるぜ知らない自分と

 

まだまだ捨てられないものが
腐るほど足元に転がって
若さがちらつく自分らしさに
ぶら下がって生きてる

 

まだまだ愛されたい為の
折り合わない起承転結だ
起こして承り転がして結び目はどこだ

 

そんなんでいいやと
諦めないでやってきたけれど
寝覚めはどうだい
気を抜けば オットット

 

もっと笑って
痛みをこらえて
頬に涙
道化は踊るだけ

 

本当は自分にもう涙覚えて泣きたいなんて
胸に抱いて夢見ろや アッハッハ
飽きられちゃって
叩きつけられてひっぱたかれても
Lookin' for my angel
立ち行けばもうちょっと

 一笑に付したい

未来と過去を食べながら生きてる

 

いやん現実はPierrot Dancin'
消えろ 慢心
癒えろ 乱心
踊ろう Pierrot Dancin'